企画物女優のイウウツ(超やさぐれてます)

最近あちこちの医師ブログで見かける「内診問題の真相」なんだけど、去年の産科医逮捕の時にいろいろと医師系グループが盛り上がる中、共に周産期医療を守るべく闘うはずの日本助産師会はこの件に関しては全く言及せずに一体何してたかっていうと

助産院開業セミナー

その名も「地域は私達を必要としています!」なんてのを第~回とかってバンバン開催してたわけで。その時「おまいらどういう魂胆ですか?」というメールをつい助産師会に送ってしまったわたしとしては、あ、やっぱり?そういうことだった?ってな感じで、こういっちゃ悪いがすごく腑に落ちたというか納得したというか。

でもってその助産師会と厚労省看護課の動きに関して、やっぱりというか今更というか「診療補助を無視する国立病院看護師」てな話も出てきましてー。

現在派遣メインで仕事をしているのだが、派遣先の病院で指示を受けて動く時、そこの看護師からよく「ルート取れる?」とか「採血できる?」とか、果ては「血糖測定したことある?」などと確認される。もちろんそういう確認をされるってことは・・・できないのが時々混入しているってことですわな。わたしもかつては派遣看護師の労働力(つーか頭数w)に依存している場末病院で働いていたからよく知っている。というのも看護師の派遣、大学病院に勤務する看護師がサイドラインで登録していることが多くて。しかし副業ができる勤務状況ってどういうことなのよ、免許とってこのかた民間の病院しか知らないわたしには不思議で仕方ないんだけど、休みが多いか体力温存しながら働けるのか。

さてその「大学病院看護師」はなんにもできない、というのは我々業界においても有名な話で。一般病院の場合、点滴お詰めやルート確保、採血なんかは当然看護師がしている、場所によっちゃデクビのデブリ(まあ出血しない壊死組織の除去に限りますがー)から気切カニューレの交換(これはどう考えても違法、でもやっている病院はある)まで看護師がしているところも。そういったことを看護師にはさせない、というのがすなわち医師が責任持って管理する「ちゃんとした病院」という認識をされている感があって、そういうところで働いている(=そういうきちんとした機関に選ばれた者である)というのがまたひとつの「ステイタス」であると思われている。なんかセレブ妻とかスッチーにも似た、本人そのものがどういう能力を持つかは別のところで、所属するものの評価によってその値打ちがつく、みたいなー。

だからかもしれないが、現役大学病院看護師やかつて勤めていたという彼女達が、採血やルート確保をはじめとする各種処置を「できません」「したことがないんです」と言う時に、申し訳なさそうな、それでいて少し「ま、仕方ないんだけど」みたいな雰囲気が漂っていて、民間中小病院で看護人生を始めてこのまま場末を渡り歩いて来ましたーなんてわたしの僻みっぽい神経は容赦なくごりごりと鬼おろし状態なのだが。

宮子あずさ氏の「ナースな言葉」では静脈注射のナース実施解禁を「ヘアヌード」に例えている。

ヘアヌードと静脈注射の一番の類似点は、禁止という建前が一部では有名無実であったという部分です。ヘアヌードは解禁される前から、裏ではそういう写真が出回っていたということは、周知の事実。また、表の世界でも「インモーが見えていないだけで、他はみんな見えてる」的な画像が白日の下にさらされてましたよねぇ。実際、ヘアヌードが解禁になる頃には、解禁の意味さえどうでもよくなっていた感さえあります。
これを静脈注射に置き換えても、似たような事情です。かなりの数の病院が、実はもう既に行っていたことは誰もが知っている。でも、それを看護師が行わないことがステータスだったりするので、いざ大騒ぎになると、自分もやっていたとは言いづらい感じになるわけです。

しかしいざ「ヘアヌード解禁」になったとはいえ、いわゆる「正統派」女優がはいそれならば、と、簡単に惜しげもなく毛なんざ見せてくれるわけなどありゃしない。あの手この手で回避するのは必定。それを「私はそんなことしませんっ!」とだけ言っていればいいものを、いきなりわたし達、解禁前からインモー見せてきたような女達を指差して

「あなたがたがそんなことをしているから、私達まで低く見られるんです!」

なんてかつての国防婦人会みたいなことを言い出す始末。

んなこと言われたかて、そんなんしてたらたちまち今日の仕事が回らんしなあ、しかもわたしなんざ毛を見せるどころか地球の裏側まで行って、そこで具まで広げてホレホレなんて見せてきた、いわば往年のコロナ社や惑星共同体(このへんで検索されたし)に代表されるような

企画物女優*(そんでもってかなりマイナー)みたいなもんで。

国立大学病院からバイトで来た医師に「いやあ、いつもお世話になってます」(なんのお世話なんだか全くもって不明)なんて笑顔で言われても、わたしが単なる毛見せモデルじゃなくて、実は企画物女優とわかった瞬間に、さーてどう扱ったもんだか、みたいな困惑の表情をありありと浮かべられたことも一度や二度じゃないんですもの。

ないんですものーーーーーーーーっ!

だからいかに「民間病院の看護師のケナゲさ」や「天使にすら見える」などと、こんな時に限って誉めそやされたところで、どうせ見たこともない(マイナーな)女の毛まで晒した裸、まして企画物女優の抜けないDVDより、いわゆる「正統派」や「清純派」の女優が勿体つけた挙句見せる鎖骨一本やパンチラの方が、一般的にはありがたがられているのを知らんわけではあるまい、つーかおまいらも所詮そっちの方が好きなんだろうが、と悪態をつきたくもなるんだなこれが。

こっしょり追記:こういう感じで派遣に登録して、その派遣先の病院でそれなりに処置などの手技を覚えるため、国立大学病院看護師も実はまったく何もできないというわけではない。それで民間の病院に転職したりなんかして、そこでそれなりに仕事をして・・・大学病院出身者としてそれなりに出世する。まあ小粒な「天下り」みたいな感じで。

というわけで、どこぞの元スレで「あんな無能な生き物、よそじゃ絶対生きていけねえよ」なんて鼻息荒く書き込まれている方々の意に反して、彼女達というのはどう転んでも決して損はしない、らしい。残念だけど。

なんかこう言ったら秘密のデートクラブで小遣い稼ぎしてるセレブ人妻やスッチーの話みたいになっちゃうね(笑)